障害のある子どもたちを九重の山に連れて行こう!!


手作りの担架で障害のある子どもを山頂に連れて行くボランティアら

 「大分ありんこ山の会」(中島知夏子代表)は八日、九重町の黒岩山(一、五〇三メートル)で登山会「障害のある子どもたちを九重の山に連れて行こう!!」を開いた。

 「海やプールには簡単に連れて行けるが、山にはなかなか行けない」という障害児を持つ親の話を聞いたのがきっかけで始めた。三回目。

 四歳から二十歳までの障害児十二人と、陸上自衛隊別府駐屯地や大分分屯地の隊員、別府市消防本部の救急救命士、高校生などのボランティアら約三百人が参加した。子どもの名前を付けた十二の班に分かれ、自力での登山が難しい子どもたちを手作りの担架や背負子(しょいこ)に乗せたり、手を引いて山頂を目指した。最年少の三股千弥里ちゃん(4っ)=大分市=は「歩けるところまで頑張って歩きます」

 約一時間半で全員が登頂。天候に恵まれて見晴らしが良く、子どもたちはさわやかな風を全身に受けて気持ちよさそうだった。

 中島会長は「ボランティアや寄付をしてくれた方たちの善意で開催できた。障害児を手助けすることで、周りの大人たちも成長させてもらっている。これからも続けていきたい」と話した。


[2005年05月09日大分合同新聞内容