障害を持っていても地域の幼稚園や小学校に通わせたい。。。
そう思う親がたくさんいます。

でも実際実現する率って少ないんですよね、
これから先 少しでも多くの子が地域の園や学校で過ごせますように小さな一歩からはじめていき

いつか将来私たちのような同じ気持ちを持つ親の願いが実現しますように


小学校交流

美琴は養護学校へ入学

普通学校(特別学級)へ行かせようと思った???
いえいえ、思いませんでした。
それは幼稚園入園のときにがらがらと
崩れましたので。。。

もし幼稚園の入園でスムーズにいけば、
もしかして、もしかすると
「障害児学級で」とまた一歩前へがんばっていたかも
しれませんがわたしにはこの1年間で
強くなる精神力は もっていませんでした
いま、、思えばもっと強かったら!もっと同じような
人がまわりにいたら、、と少し後悔しています

幸い 弟妹もいたおかげで
休日や放課後は
近所の友達や
下の子の友達と知りあうこともできるし公園で毎日いっしょに遊びました

少しずつ全国で「地域交流」とか「居住地交流」とかはじまったのも
このころだったかな??


美琴の学校でも
ちょーど美琴が1年生になった春に
近くの普通小学校とのはじめての交流がはじまった

同じ地域にすむ、同じ年代の子どもどうしのふれあいを深めようという狙い。
教諭と母親たちの働きかけで実現した。
ここにもほら、
先輩のお母さんのがんばりと先生の理解があったからこうして実現できたんだ

「近くに住んでいながら互いの存在を知らないのは残念なことだ。
これからも自然な形で交流を続けたい」
そう感想を述べてくれた先生に感謝。


中学になった美琴。。いまでも「学校の行事交流」は続いている。



ただ、、美琴がすんでいる「地域の学校の交流」がなかった。。

弟が小学校に入学して友達がよく くるようになった。
弟も「歩けんみこちゃんがおるけん、うちにきて」というようになった
「みこちゃんが遊びにいけないから
おうちで一緒に遊ぶ」ということだ。

弟の友達=男の子が多い
弟が「ぼくのねーちゃん」って紹介してくれるんだ。
しっかり「うまれたときにあたまにけがして血が出たけん
あるけんくなったんで」説明している。


へんな格好でずりずり這ってる姿をみて
「わ。いも虫や」
「わ、へび。」
「わー、ぞんびぞんび」
「よだれや」、
「つばや」

言いたい放題である。。

わたしは、親としてそれでいいと思った
子どもの感じた事は素直で
見たままをそのまま声に出しているから。

自分と違えば何かいいたくなるのもあたりまえ。

「そーやな。いもむしみたいやなぁ。ちょっと○くんもまねしてみてん」
なんて、言って一緒にさせてみる

「難しいやろ。でもな、これは みこちゃん歩けんけん、
手が少しうごくけん、こうして自分でいきたいところにいこうとして
うごける所を考えてがんばりよんので〜
○くんもみこちゃんみたいに
あるけんかったら、こんな感じになるやろうな〜。
みこちゃんときょうそうしたら、
みこちゃんが速いで〜〜」

「ほんとや、おれ 動けん。。すげー。」



ゾンビ〜っていうのもなんかちょっとどきっとする発言だけど
そういえばそうかな。
「映画にテレビに出られるかな。一番うまいかも」なんて
言って返す。

あんまり「ゾンビゾンビ」って言われても なんかね〜
だから、、
「でもゾンビっち死んじょん人やろ〜、みこちゃん
ちゃーんと生きちょるんで。。。だけん、似ちょんけど 
ゾンビは ちょっとはずれや、BU〜〜〜」と言ったことあったなぁ


「つば」「よだれ」も仕方ないことだ
見てて汚いと思うのもわかる。
理由がうまくみつからなかったから、
「赤ちゃんと同じなんで。
なんでか、よだれが出るんやわ 
ふくけん、出たら教えて」


むかし私が子どものとき
汚れたタオルを首に巻いてる子がいた
なんか「汚い」と感じた

なんだかいつも髪がぼっさぼさで
寝ておきたみたいな感じの子もいて
汚い?ようなイメージがどこかにあった


みこともそう思われないようにしたい。



服装だけでも「孫には衣装」のように
いつも元気で明るい色を着せて
「わーかわいい服」とか
「かわいい車椅子」って
近づいてきてくれるようにしていきたい


車椅子もちょっと派手な色使いや
大好きなキャラクターのシールを貼ったり
髪のゴムもお花や動物のポイントを
つけて外に出る、

小さい子は「あ、ぷーさん。ミッキーさん」とか
「お花」とか
近づいてくる。。

美琴にとってもこうして同じ年代の子が
きてくれると嬉しいんだよ

いっしょに「うんミッキーさんね」とか
答えてしばらく居てくれるママ

「はい、あぶない。あたったらだめ行くよ」と
手を引いてすぐに行ってしまうママ。

どんな出会いでもこうして
みことと出会ってくれたひとに
「小さな心の変化」があるといいなといつも感じる




びっくりするような?発言をして出会った子どもたち

一緒にいる時間が
増えてくると

そう。
もう何年も遊びにきてくれる子どもは、いまは、

相変わらず ずりずりごろごろ の美琴に

「わ、みこがきた。」

「わ、みこがよだれだした」

「わ、みこが突撃してきた。」

「みこがまくらにした」

「おばちゃん、このひとどけて〜」

「このひと、邪魔」
「ゲームの線持って はなさん」


。。ちゃーんと

「みこと」なのだ。。(笑)
「ひと」なのだ。。。


今じゃ、一番えばってるんだよ。みこと。
「はい、みこがここにくるけん、あんたら下がりよ」

「は〜〜い」

こうしてごろごろしていても
「別になんとも思わん」って。
♪♪♪



美琴が小学校5年生の頃。やっと「地域学校の交流」が実現した。
が、学期に1回がやっと?


どうせなら
何か行事があるたびにでも
時間があれば、
月に一回は参加してみたい
同じ学年だけではなく他の学年もいきたいな。

ちょうど月に二回ほど
朝の全校集会というものがあり、
歌をうたったり平和授業の出し物をしたり、、

そこに一緒に顔を出せば
その学年だけではなくて、
全校の子どもたちと たくさん出会えて
ちょっと「おはよー」とか「いってらっしゃーい」と
声をかけることもできる。

きっと何度も顔を出すうちに ぜんぜんしらない子も
「あ、また来てるあのひと」って

思うようにならないかな???

ほんの短い時間でも会う回数が増えてくると
だんだん慣れてくるし。


相談したんだ

地域の先生は「いつでもきてください」ってありがたい。

その意見はうちの校長先生と教頭先生の一言で終わり。

「学校の授業優先。
月に一回だけ。

もし他に交流がほしかったら
放課後や休みの日を使ってください」

わたしとしては、放課後や休みの日は
できるだけ外にでてるけど
いつも「だいたい決まった人」だけなんだ。
休みなんて外で遊んでる子なんてほとんどいないし。

「いつもあえない人」とも会いたいんだ。

しばらく校長先生や教頭先生の考え方があまりにも
かたく感じて

「はい」で、従わなくっちゃ・・・・・
って思ったけど

ごめんなさい。すみません

やっぱり今は いましかない。


学校には、内緒で
朝 遅刻して

普通学校の朝の
平和授業や音楽集会に顔を出しました



教室に帰るとき。通路で
「ばいばいー」とかいうだけなんだけどね。


結果は何も でてないけど
私は後悔していない



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