戻る
 2007年10月28日、晴れ、秋空の下、第27回大分車イスマラソン大会が幕を開いた。笹原 廣喜選手ゼッケン1番・城  隆志選手ゼッケン72番スタートは大分県庁前からフィニッシュは大分市営陸上競技場。フルマラソン:42.195km/ハーフ:21.0975kmである。
全日本障害者パワーリフティング選手権大会
ウォーミングアップ
ウォーミングアップ
 会社の激励会で07年も優勝&自己記録更新すると誓った言葉通り
スタート直後から快調に疾走する笹原(大友宗麟像前)
 王子折り返し後、国内組とハインツ・フライ(スイス)、ロジャー・ベルダグア(スペイン)ら13人となった。久保選手(北海道)らが加速し、後に続く選手達を引き離そうとするが集団がすぐに吸収。笹原は4番手、廣道選手(大分)は中ほどに付け、上位を伺っていた。
 心臓破りの弁天大橋のぼり坂でのトップ集団は時速が落ちることなく懸命にハンドリムを叩く強さが見られた。

 三佐折り返し点ではペースを乱すことなく息切れもなくトップをキープしていた笹原。

 三佐から中間点の舞子橋、久原を折り返して、大野川橋を過ぎ、住友化学正門前35kmのテクニカルコース内でクラッシュ発生により大転倒した。

 ここは道が狭く、白バイのみしか入れないところで、笹原が先頭集団から抜け出そうと仕掛けた。左にハインツ選手、右には廣道選手の中央を加速した瞬間、廣道が左にカーブし、後輪に笹原の前輪が接触した、前走者が右側に寄ると思いつつ、そのまま左側にいたハイツに接触し転倒、その後笹原も転倒したが、リタイヤだけはしたくないと自力でレーサーに乗り込んで復帰したがブレーキがかかったまま戻らず、前輪を浮かせた状態で力のある限り疾走した。   クラッシュ想像図
1時間23分22秒で2年ぶり3度目の優勝を果たし、1位でフィニッシュするエレンスト・ヴァン・ダイク(南アフリカ)
2位は16回目の出場で国内選手新記録で1位に輝いた山本浩之(41)。競技場内のデッドヒートで見せてやろう3位だったが最後に順位を一つ上げ見事2位となった。

トップ集団が陸上競技場に入り混戦モードで熱狂!

心の中では辛さと悔しさで一杯だったが懸命にリムを叩きながら前輪を上げ下げし、競技場に入った笹原は14位となった。

城  隆志選手は2時間02分秒で62位。完走でき、自分の励ましになったと語っていた。

フィニッシュの大分市営陸上競技場内

 ’2007年、真青に高く澄切った空、爽やかな秋の風を感じる中最高のシチュエーションに恵まれ全ての力を振り絞り、疾走した後に残る感動と満足感を忘れず、新たなる自己記録の更新を目指す事を皆が望んでいます。

ファンには常に笑顔で接する笹原 廣喜!

今!風!風!風に成りきり青空を疾走する翼へと・・