2006年8月5日・6日の両日において、第6回大分かぼすカップ車椅子ツインバスケットボール大会が別府市総合体育館「べっぷアリーナ」にて開催されました。本大会は大分県車椅子バスケットボール連盟が主催となり、出場する大分県の選手も本大会の開催の準備等に携わってきました。

 九州より4チーム、近畿中四国3チーム、東海1チーム、大分県より3チームの計11チームで熱戦が繰り広げられました。太陽の家から「太陽の家ブレイカーズ」「太陽の家 アポロンズ」の2チームが参加しました。

 初日は、各ブロックでの予選リーグが行われ、2日目の決勝トーナメントに向けて各ブロックで凌ぎを削る攻防戦が繰り広げられました。決勝トーナメントに勝ち進んだ4強には、大分の太陽の家ブレイカーズも名を連ね、地元開催の意地を見せていました。

 準決勝では、神戸と沖縄の息を呑む試合展開で、1ゴール差で神戸が決勝に駒を進めました。隣のコートでは、ブレイカーズと博多の九州同士の熱戦で圧倒的な力でブレイカーズが決勝に進みました。多くの観客が見守る中、決勝も素晴らしい試合展開で、激しい選手同士のあたりで、車椅子がぶつかり合う音が会場に響き渡っていました。
 神戸の強力な攻撃力にブレイカーズは必死に喰らいつき、6点差まで広げられた点差を必死に詰めていく。しかしながらブレイカーズは詰めの甘さからかミスが目立ち、主力の折林香代子の焦りが伺えた。その焦りからかファウルが加算でいく。1ゴールが勝負の明暗を分ける試合で辛抱が必要であったが、とうとう4クォーターで主力の折林香代子選手が退場となってしまいました。しかし諦めず試合を進めるブレイカーズに地元の声援が会場を埋め尽くす。円内選手の倒れながらもボールを離さない、ゴールへの執念。控えであった円外選手が突如出番に戸惑いながらも、コーチに謝りながらもシュートを決める。まだみんな諦めていなかった。だが、無常にもブレイカーズは終始攻め続けられる神戸に流れを引き戻せずに、2ゴール差で試合終了のブザーが鳴った。惜しみない拍手で包み込まれた。

優勝は逃したものの、観客へ感動を与える素晴らしい試合となった。
ブレイカーズはいつもこんな試合ばかりするのでしょう。。。

本大会を支えていただいた多数の関係者にこの場をお借りしてお礼申し上げます。


                         著者(太陽の家ブレイカーズ 曽川 稔さん)

撮影:たぬきねこ